岡崎城

矢作川、岡崎公園一帯の満開の桜は、県内でも、有数の桜の名所として、毎年、多くの見物客で大変な賑いを見せております。 天文11年(1542年)、徳川家康公は、ここ岡崎城内で誕生しました。石高は、五万石と少なめですが、家康出生の地として神聖視され、代々格式の高い譜代大名が城主として移封されていたようです。『五萬石でも、岡崎さまは、城の下まで船がつく』と、うたに唄われたように、大いに栄えた城下町だったようです。
 
 わが命旦夕(たんせき)に迫るといへども、将軍斯(か)くおはしませば、天下のこと心安し、されども将軍の政道その理にかなわず億兆の民、艱難(かんなん)することあらんには、たれにても其の任に代らるべし、
天下は一人の天下に非(あら)ず天下は天下の天下なり、たとへ他人天下の政務をとりたりとも四海安穏(しかいあんのん)にして万人その仁恵を蒙らばもとより、家康が本意にしていささかもうらみに思うことなし  元和2年(1616)
 豊臣秀吉が、自らの死後、秀頼の事くれぐれもよろしくと、家康はじめ、五大老に、再々申し出でているのとは、対称的な世界観を感じさせらせます。
 岡崎城公園は、県下有数の桜の名所で、お城の中、矢作川の堤 桜色イッパイに埋まります。夜桜見物もイッパイの人で賑いをみせています。
 お城の他、岡崎には、松平家・徳川将軍家の菩提寺 大樹寺をはじめ、 伊賀八幡宮、滝山東照宮 等々。さすが、徳川一門の聖地。戦国、江戸の歴史ロマンがいっぱいの街です。