平成25年5月29日から、いよいよ復元名古屋城本丸御殿の一般公開が始まりました。
6月9日まで国重要文化財の「竹林豹虎図」の実物が特別展示されています。

 
 
 今回の1期工事公開案内図(拡大図)
実際の入口は玄関の奥の間の「中之口部屋」の東側にあります。創建時より本丸御殿の実質的な玄関として利用されていたようです。 
本丸への入口 表二之門の前迄、延々長蛇の列。最後尾で1時間30分待ち並ぶしかない!!頑張りました。 表二之門を通り抜けると、唐破風屋根をいただく堂々たる外観の玄関、車寄目に飛び込んで来ます。  
本丸御殿の屋根は、全て「こけら葺き」で仕上げてあり、杉などの木材を3ミリ程度の厚さに割った板を1枚ずつ竹釘で打ち付け、屋根の下から上へ向かって少しずつ重ねていく伝統的な職人技で仕上げているため、独特の造形美が見てとれます。焼失前の本丸御殿の写真をみると、屋根は全て瓦屋根であった事が分かっています。今回の復元工事では、創建時の「こけら葺」の手法を全面に取り入れています。  
竹林虎豹図(国重要文化財  玄関一之間(復元)竹林虎豹 
玄関一之間 二之間には全ての障壁に虎が描かれています。全室虎ずくしです。武家の玄関の第一印象は、威圧感で有るとすれば、その役割を充分果たしています。  
表書院二之間・松楓禽鳥図(復元模写障壁画)表書院に入ると、障壁画の図柄は、松、桜、花、鳥と雅の世界に一転します   書院一之間より、復元模写障壁画・桜花雉子図越しに、上段之間を望む   
 表書院上段之間(床 違棚) 表書院・上段之間の折上格天井 
第2期公開予定・2016年春に向けて工事が進んでいます。対面所、梅之間、上台所等が公開予定。復元工事完了・全面公開・2018年春の予定。  天守閣も木造で復元再建する計画も検討されているようです。いろいろな意見があるようで、実現は難しのではと思います。本丸御殿復元工事完了・全面公開まであと5年。元気に観覧出来ればと考えています。